なはれ

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なはれとは

合言葉は「それ、やってみなはれ」。なはれは、京都・五条にある、狭小22㎡、2F建て逆L字型のプロジェクトスタジオです。 特長は1つの世界観で、空間をジャックできること。プロセスを丸ごと展示する、完成前の制作物を改善する、訪れた人の意見を募るー。地球環境から科学技術まで、私たちを取り巻くあらゆる価値観が急速にトランジションする時代。その潮流をふまえた1年間のテーマを設定し、「Making(つくる)」「OpenGallery(ひらく)」「Meetup(あつまる)」という、3つの活動を組み合わせたプロジェクトを、軽やかに立ち上げ、試すことを目指します。

Theme for 2023

ニューヴァナキュラーズ

2023年は「都市から採集するもの(物理に限らず)からつくる」「ローとハイな技術・文化を組み合わせる」の2つを掲げて活動します。ヴァナキュラー(土着)という言葉は、デザインの領域において、特定の集団、土地、時代における伝統的な建築などを連想させます。しかし、ニューヴァナキュラーズは、懐古主義や原点回帰を目指しません。身の回りにある、太陽光、雨水、菌、微生物、知覚、欲求。伝承される知恵や風習と、最新の技術や思想。そういったものを掛け合わせ、なはれの場所性を活かしながら、2023年という時代に適合した新たな価値の探索を試みます。アウトプットはプロセスにすぎません。むしろ、その前後にある経験や結果をひらきながら、この領域で活動するクリエイターや研究者、またはこの領域を先導するトッププレイヤーの方たちとともに、自分たちの暮らしを見つめ直す機会をつくっていきます。

実施予定のプロジェクト

インプット ツールと技法 アウトプット
1 太陽光 オフグリッドシステム ウェブサイト
2 山野草・海藻 乾燥・燻製・発酵 モバイルフード
3 フェチ 収集・成型 NFeTish

協力:大阪大学人類学研究室

このウェブサイトについて

太陽光が動力源

太陽のリズムと共に動くウェブサイトです。Fabcafe Kyoto 2Fにセルフホスト型の小さなオフグリッドシステムを組み、50W太陽光パネル2枚から供給された電力源で稼働しています。設置場所の制約上、1日あたりの日照時間は約3h。曇天が続くと、このウェブサイトはオフラインになります。36Ahのバッテリーを使用し、約3日は太陽光の供給がなくても動作する計画です。リサイクルしやすいよう、パネルはアルミとガラス製に。バッテリーは鉛蓄電池を使用しています。

オフグリッド、軽量化

ウェブサイトは、太陽光パネル、バッテリー、システムの3つから成り立ちます。システムには、サーバ、チャージコントローラー、ブレーカー、モバイルWiFi。加えて、電流・電圧・電力と温度・湿度を測定するセンサーモジュール、USB充電器を1つにセットしています。サーバはRaspberry Pi 4で構築し、冷却ファンも装備。データトラフィックを抑えるべく、ディザリング画像やデフォルト書体を利用し、極力CSSやJavaScriptの記述を抑えて、ページの軽量化を図っています。

量と質を計測

ヘッダーの数値は、固定値を除き、一定時間で変化します。現在は3600秒ごとに更新し、記録しています。これらのデータを用いて、総発電量や最長稼働時間を量的に測るのはもちろん、発電環境の気候・風土といったローカリティを映像やスケッチを併用し質的に残します。そもそも電気は無色透明で、原産地は変えられても成分は同じ。だから量だけの話になりがちです。質的な視点も持ち込むことで、都市・自然・科学技術の関係性をより広く再考したいという思いを込めました。

数値について

  • Location / オフグリッドシステムの配置されている場所
  • Time / 現在の時刻
  • Battery Status / バッテリーの残量
  • Power Used / バッテリーの消費電力量
  • Uptime / サーバの稼働時間
  • Temperature / 現在の温度
  • Humidity / 現在の湿度
  • Solar Power / 太陽光パネルの発電量
  • PageSize / このページの容量

制作チーム

  • Off Grid System Development : Hiraku Yamami
  • Web Design & Development : Tetsuro Shimura
  • Technical Direction (Backend) : Naoya Tsuchida
  • Technical Direction (Frontend) : Tomomi Ito
  • Creative Direction : Shinya Kunihiro
  • Writing : Wataru Murakami, An Kato
  • Photo : Yoshitaka Ota
  • Special Thanks : Atsuro Morita, Keitaro Tsuchiya

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